頭痛、めまい
緊張型頭痛
緊張型頭痛は、体型や姿勢から後頭部の筋緊張によって生じ、肩こり、めまい、首の痛みなどを伴う場合もあります。筋弛緩薬や鎮痛剤を使用しますが、心因性の場合にはその治療が必要であり、心理的な緊張を和らげる抗不安薬などを用います。
片頭痛
片頭痛の特徴は、光のちらつきや悪心嘔吐を伴うことです。最近は片頭痛治療薬より副作用が少なく治療が可能です。
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診療案内
health
不眠症には、「入眠困難」「中途覚醒」「早朝覚醒」「熟眠障害」があります。うつ病などの精神疾患が隠れていないかをはっきりさせる必要があります。睡眠導入剤を適切に使用することで早期に不眠を改善できます。
睡眠時間の長くなるものには過眠症があり、典型的でないうつ病で出現することがあります。概日リズム睡眠障害は、体内時計にずれが生じている状態で、「睡眠相後退症候群」「睡眠相前進症候群」「非24時間睡眠覚醒症候群」「不規則睡眠・覚醒パターン」などがあります。
緊張型頭痛は、体型や姿勢から後頭部の筋緊張によって生じ、肩こり、めまい、首の痛みなどを伴う場合もあります。筋弛緩薬や鎮痛剤を使用しますが、心因性の場合にはその治療が必要であり、心理的な緊張を和らげる抗不安薬などを用います。
片頭痛の特徴は、光のちらつきや悪心嘔吐を伴うことです。最近は片頭痛治療薬より副作用が少なく治療が可能です。
食欲低下や、砂を噛むように感じるなどの味覚異常の場合、うつ病の可能性が疑われます。うつ病の初期では、頭痛・めまい・肩こり・動悸・聴覚過敏など身体症状が主体となることがよくあります。主に抗うつ薬で治療を行い、2週間程で改善の兆しが見えてくることが多いです。
心身症とは心理的な原因によって身体疾患を起こすものをいいます。身体的あるいは精神的な疲労や両者の合併によって、それが喉の違和感、息苦しさ、閉塞感などの身体症状になることがあります。
パニック障害では、突然動悸やめまい、冷や汗、息苦しさなどの発作が起きます。身体・精神的疲労や、ストレスが高い時に起こりやすくなります。また発作が起きたらどうしようと不安になり、発作が起きそうな場所や状況を避けるようになります。薬物療法と併せて、少しずつ苦手なことに挑戦し慣れていく行動療法が行われます。
Mood and motivation
うつ病では、気分が落ち込む、何事も楽しめないといった精神症状や、不眠、食欲不振、疲れやすい、集中力低下などの身体症状が現れます。ストレスによって脳の機能障害が起き、ものの見方が否定的になる傾向も見られます。休息と薬物治療が必要であり、抗うつ薬は2週間程で効いてきます。また認知行動療法も有効です。同じく気分障害の一つである双極性障害との鑑別が大切です。
双極性障害では、活動的な躁状態とうつ状態を繰り返します。うつ病とは異なる疾患で治療法も異なります。躁状態では、眠らなくても活発に活動できる、次々とアイデアが浮かぶなどが見られます。うつ病と診断されているケースや、うつ病の治療をしても効果が不十分な方が双極性障害だったということもあります。「躁・うつの波をいかにコントロールするか」が治療目標です。
personal relations
社交不安障害では、人から注目されることに強い不安や恐怖感があり、社会生活において支障が出てしまいます。性格特徴として、劣等感が強く周りの評価に敏感ということがあります。SSRIという抗うつ薬の服用や、認知行動療法により適切な行動パターンを練習することが有効です。
発達障害は、生まれ持った発達上の個性によって日常生活に支障をきたします。コミュニケーションが苦手でこだわりが強い自閉症スペクトラム障害(ASD)や、多動で衝動性を抑えることが苦手な注意欠如・多動症(ADHD)などがあります。ASDでは「空気が読めない」と言われたり、ADHDではケアレスミスが多かったりします。職場への不適応により診断されるケースも少なくありません。
thinking
認知症とは、脳の器質的障害により認知機能が低下した状態です。アルツハイマー型認知症は脳の一部が萎縮していく過程で生じます。血管性認知症は脳血管障害によって生じ、一部の認知機能は保たれます。レビー小体型認知症は、現実に見えないものが見えたり(幻視)、手足が震えたりします。早期治療により進行を遅らせることが大切です。
心的外傷後ストレス障害では、命の危険に直面したり、強い恐怖感を伴う体験をした後、自分の意志とは関係なくその記憶が蘇ったり、不安感や緊張感が続いたりします。精神療法が中心ですが、うつ病などを併発しているときにはそれらの治療が必要になります。
話がまとまらなくなったり、「自分の噂や悪口が聞こえる」といった訴えがある場合には、統合失調症の可能性があります。脳の働きがうまくいかず幻覚や妄想などの症状が起きます。その割合は約100人に1人弱で、多くは思春期から青年期に発症します。ストレスへの脆弱性があり、限界以上の負荷がかかると発症すると言われています。早期発見・治療が重要です。
Other
下痢や便秘を繰り返す場合は過敏性腸症候群が疑われます。主に心理的ストレスによって引き起こされます。電車の場合、簡単にトイレに行けない状況がより症状を出しやすくさせます。腸の働きを薬で調節したり抗不安薬などで治療するのが標準的です。また、不安をコントロールするために少しずつ負荷を増やしていく行動療法もあります。
摂食障害には、主に神経性やせ症と神経性過食症があります。神経性やせ症ではやせるために食事を制限しますが、反動で過食することもあり、嘔吐などによって体重増加を防ぎます。気分が不安定になったり、体力低下から日常生活へ支障が出たり、時に命に関わることもあります。治療では食行動や偏った考え方の改善などを目標とします。ご家族の協力も有効です。神経性過食症では過食を繰り返しますが、体重増加を防ぐために嘔吐することもあります。気分の浮き沈みや、過食代がかさむなど生活に支障が出ることもあります。治療では過食嘔吐の軽減を目標に、薬物療法や心理療法を併用することが有効です。
強迫性障害は、手洗いを繰り返す、戸締りを何度も確認するなど、不合理であると分かっていながら何度も同じ行為や確認などを繰り返してしまう状態で、日常生活に支障が出てしまいます。抗不安薬や抗うつ薬を用いた薬物療法のほか、認知行動療法などが有効と言われています。
依存症は、日常生活・健康・人間関係などに悪影響を及ぼしているにも関わらず、特定の物質や行動をやめられない状態で、アルコール等の物質依存、ギャンブル等のプロセス依存、関係依存があります。治療には精神療法や自助グループへの参加などがあります。